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しがない一介の地理屋さんが日常で見つけたネタをつづります。GIS成分多め、地形フェチ成分多少。

ArcGISで白地図を作る① 必要なデータをそろえる

この記事では、ArcGISを使った簡単な地図の書き方を紹介します。

 

ArcGISは様々な地図描画に対応しています。もちろん描画だけでなく、分析にも絶大な強みを発揮してくれるんですが。

なかなか、単なる白地図の描き方を解説してくれる記事をみたことがなかったので、なければ作っちゃえ!ということで。

 

長くなるかもしれませんので、何回かにわけてお送りします。

まずは完成品です。

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南アジアを中心とする国々の

・国境線と海岸線

・首都の位置

・緯線・経線

が表示されている実にシンプルな地図です。

 

 

上の3つが表示されているということは、

この地図を作製するためは、

・国境線と海岸線のデータ

・首都の位置のデータ

・緯線・経線のデータ

が必要になるということになります。

このうち。経緯線はArcGISの機能で引けますので後回し。

 

残る二つのデータを入手します。

 

国境線と海岸線のデータ

インターネットには無償公開されているGISデータが豊富にありますが、ここではその一例を。

別の記事でもお世話になったノルウェー人エンジニアのBjørn Sandvikさんのホームページ「thematicmapping」から、各国の国境線と海岸線がまとめられた「SHPファイル」がダウンロードできます。

ダウンロードはこちらのページ。(真ん中あたりです。)→http://thematicmapping.org/downloads/world_borders.php

 

首都の位置のデータ

首都の座標は、ArcGISをはじめGISソフトウェアで扱いやすい形式にまとめてくださっているアマノ技研さんのファイルを使います。商用でも無料で配布してくださっています。

ダウンロードページはこちら

上記URLから「ダウンロードフォーム」をクリックし、アンケート項目に答えると首都の位置データが入力されたcsvファイルがダウンロードされます。

 

なお、都市をはじめとする「地点のデータ」は、緯度と経度さえ分かっていればExcelで簡単に作成されます。この時に便利なのがGoogle Mapsなのですが、その話はまた今度。

 

 

 

というわけで必要な材料がそろいました。手元のArcGISを起動しましょう。もちろんMANDARAでもQGISでもできるはずです。私は使えませんが…

 

続きは次回、私の仕事が終わってから。